Nisa口座で投資信託を利用する際、オルカンとS&P500が人気のためどちらを選択するか悩む方も多いのではないでしょうか。
オルカンの方がリスク分散ができるが、S&P500の方がリターンが大きいという情報もあって結局決めきれない方に必見です。
今回はオルカンとS&P500を比較していきますので、あなたがどちらを選択するべきなのかを決める手助けになれば幸いです。
そもそもNISAとは?
NISA(少額投資非課税制度)とは、個人が一定額までの投資を行う際に、その利益に対する税金が非課税になる制度です。
通常、株式や投資信託で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを利用すればこの税金が免除されます。
2024年からは、より多くの人が使いやすいようにNISA制度が改正されます。主な変更点は以下の通りです。
- 生涯投資枠の導入:非課税投資の上限額が1,800万円に拡大(うち成長投資枠1,200万円)。
- 年間投資枠の増加:つみたて枠は120万円、成長投資枠は240万円。
- 非課税期間の恒久化:これまでの5年や20年という制限がなくなり、非課税で保有し続けられる。
NISAを利用するメリット
1. 投資利益が非課税
通常、株や投資信託で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座を利用すればその税金がゼロになります。
2. 少額から始められる
つみたてNISAでは月々数千円から積み立てが可能なので、初心者でも無理なく投資を始められます。
3. 将来の資産形成に役立つ
長期間非課税で運用できるため、複利効果を最大限活かした資産形成が可能です。
NISAを利用する際の注意点
1. 元本割れのリスク
NISAはあくまで投資であり、元本保証はありません。市場の変動によっては、投資した金額が減る可能性もあります。
2. 損益通算ができない
NISA口座で損失が出ても、他の口座の利益と相殺(損益通算)することができません。
3. 1人1口座のみ開設可能
NISA口座は、1人につき1つしか開設できません。証券会社の変更も可能ですが、手続きが必要です。
NisaではオルカンとS&P500が人気
NISA(少額投資非課税制度)を活用して資産運用を考えている方の中には、オルカン(オール・カントリー)とS&P500のどちらに投資すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
実際にNisa口座で投資信託を選ぶ画面に行くと、人気ランキングとしてはオルカンとS&P500が上位を占めていることが確認できます。
それではオルカンとS&P500のどちらがおすすめなのか比較していきます。
オルカンとS&P500の特徴を表で比較
項目 | オルカン(全世界株式) | S&P500(米国株式) |
---|---|---|
投資対象 | 全世界(約50か国) | 米国(約500社) |
主要構成国 | 米国:約60%、日本、欧州、新興国 | 米国100% |
分散性 | 高い(地域・国・企業の分散) | 中程度(米国企業のみ) |
成長性 | 世界全体の成長に依存 | 米国経済の成長に依存 |
為替リスク | 複数通貨の影響を受ける | 米ドルの影響が大きい |
経費率 | 低め(例:0.1%前後) | 低め(例:0.09%前後) |
過去リターン | 年率5〜7%程度 | 年率7〜10%程度 |
オルカンをおすすめする人の特徴
オルカンは全世界の株式に分散投資できるため、以下のような方に向いています。
- 分散投資を重視する人:特定の国に依存せず、世界全体の成長に投資したい人。
- リスクを抑えたい人:1国の経済に依存しないため、リスク分散ができる。
- 長期投資を考えている人:世界経済の成長に沿った安定したリターンを狙いたい人。
- 米国の将来に不安がある人:米国以外の国の成長も取り込みたい場合。
S&P500をおすすめする人の特徴
S&P500は米国の主要企業に投資できるため、以下のような方に向いています。
- 高い成長率を求める人:過去のリターン実績が比較的高いため、より高い利益を狙いたい人。
- 米国経済を信頼している人:米国の経済成長が今後も続くと考えている人。
- シンプルな投資を好む人:米国市場に集中投資することで管理がしやすい。
- 為替リスクを米ドルに絞りたい人:米ドル資産を中心に運用したい場合。
まとめ
オルカンとS&P500はどちらも優れた投資先ですが、それぞれの特徴を理解し、自分の投資方針に合ったものを選ぶことが重要です。
分散投資を重視するならオルカン、高リターンを狙いたいならS&P500を選ぶのが一般的な考え方です。
自分のリスク許容度や投資目的に応じて、適切な選択をしましょう。