高配当株は、安定したインカムゲインを求める投資家にとって魅力的な選択肢です。
株を保有しているだけで配当金としてお金を受け取ることができるため、配当金生活やFIREを視野に入れて投資を考えている方も多いでしょう。
配当利回り5%以上の日本株6銘柄とその事業内容、配当金生活を狙う際の注意点をご紹介します。
高配当な日本株6選
ドリームインキュベータ
企業の経営コンサルティングやベンチャーキャピタル投資を主な業務としています。
新興企業への投資や事業育成を通じて、企業価値の向上を支援しています。
配当利回り:約12%
ダイドーリミテッド
繊維製品の製造・販売を手掛ける老舗企業です。
アパレル製品や繊維素材の企画・開発・販売を行い、国内外の市場で展開しています。
配当利回り:約10%
セプテーニ・ホールディングス
デジタルマーケティング事業を中心に、インターネット広告やソリューション提供を行っています。
特にSNS広告やモバイル広告に強みを持ち、デジタル領域でのマーケティング支援を展開しています。
配当利回り:約7%
ガイアックス
ソーシャルメディア関連のサービス提供やシェアリングエコノミー事業を展開しています。
コミュニティサイトの構築支援やシェアリングサービスのプラットフォーム提供など、多岐にわたる事業を手掛けています。
配当利回り:約7%
日本パワーファスニング
建築用ファスナーやボルトなどの製造・販売を行っています。
建設業界向けの締結部品を提供し、高い技術力で信頼を得ています。
配当利回り:約6%
エフ・シー・シー(証券コード: 7296)
自動車用クラッチの製造・販売を行っています。
二輪車や四輪車向けのクラッチ製品で高い市場シェアを持ち、国内外の自動車メーカーに供給しています。
配当利回り:約6%
日本株による配当金生活を狙う上での注意点
高配当銘柄のリスクを理解する
(1) 高配当利回りの罠
一般的に高配当株は魅力的に見えますが、配当利回りが極端に高い銘柄には注意が必要です。
配当利回りが高すぎる場合、企業の業績悪化による株価下落が反映されている、配当維持が困難になり、減配・無配のリスクがあるといった可能性も考えられます。
(2) 減配・無配の可能性
企業の業績が悪化すると、配当を減らしたり、無配にすることがあります。
特に日本企業は海外企業と比べて業績が悪化するとすぐに減配する傾向があるため、配当の安定性を重視する必要があります。
配当金の税金を考慮する
日本株の配当金には税金がかかります。具体的には、
- 国内源泉徴収税:15.315%
- 住民税:5%
- 合計:20.315%
つまり、100万円の配当金を受け取っても、手取りは約80万円に減ります。
これを考慮しないと、想定していた収入を得られない可能性があります。
また確定申告を行い「総合課税」または「外国税額控除」を利用することで、節税できる場合があります。
特に給与所得などが少ない人は配当控除を活用することで税負担を軽減できます。
分散投資の重要性
日本株で配当金生活を目指す場合、特定の業種に集中投資するとリスクが高くなります。
- 銀行や証券会社は金利の影響を受けやすい
- 商社は資源価格の変動による影響が大きい
- REIT(不動産投資信託)は不動産市況に左右される
そのため、さまざまな業種の銘柄に分散投資することで、リスクを軽減することが重要です。
キャピタルロス(株価下落)の影響を考える
配当金生活を目指す際に、配当金だけでなく株価の変動にも注意が必要です。
- 株価が50%下落すると、売却時の損失が大きくなる
- 倒産リスクのある銘柄に投資すると、最悪の場合全額失う可能性がある
そのため配当利回りだけでなく、企業の財務状況や成長性を分析することが重要です。
配当金だけに依存しない収入設計
配当金生活を目指す場合でも、配当金だけに依存するのはリスクが高いことをお伝えしてきました。
- 副業や事業所得
- 不動産収入
- 年金や債券などの固定収入
といった他の収入源を確保することが重要です。
これにより株価の変動や減配の影響を受けにくい安定した生活を実現できます。
まとめ
これらの銘柄は高い配当利回りを提供しており、安定した収益を求める投資家にとって魅力的です。
ただし、投資にあたっては各企業の業績動向や市場環境を十分に調査しリスク管理を行うことが重要です。