学生時代に学ぶ言語といえば英語がメインになりますが、それ以外の言語も学んでみたいという方は多いのではないでしょうか。
パッと思いつくものであれば中国語や韓国語が私たち日本人にとっては身近な言語になりますね。
今回は英語以外の言語が世界でどれぐらい使われているのかを比較していきます。
あなたがどの言語を学ぶべきか選択する参考になれば幸いです。
世界で使われている言語を表で比較
英語以外の語学を学ぶ際、まずは世界でどの言語がどれくらい使われているのかを知ることが重要です。以下の表は、話者数が多い主要な言語をまとめたものです。
言語 | 母語話者数(約) | 総話者数(約) | 主な使用地域 |
---|---|---|---|
中国語(標準語) | 9億2000万人 | 13億人 | 中国、台湾、シンガポール |
スペイン語 | 4億6000万人 | 5億5000万人 | スペイン、中南米 |
フランス語 | 8000万人 | 2億7500万人 | フランス、アフリカ諸国 |
アラビア語 | 3億1000万人 | 4億2200万人 | 中東、北アフリカ |
ヒンディー語 | 3億4400万人 | 6億人 | インド、ネパール |
ベンガル語 | 2億3000万人 | 2億7000万人 | バングラデシュ、インド |
ポルトガル語 | 2億3000万人 | 2億6000万人 | ブラジル、ポルトガル、アフリカ諸国 |
ロシア語 | 1億5000万人 | 2億6000万人 | ロシア、旧ソ連諸国 |
日本語 | 1億2500万人 | 1億3000万人 | 日本 |
ドイツ語 | 7500万人 | 1億3000万人 | ドイツ、オーストリア、スイス |
このように、話者数や使用地域を考慮すると、中国語、スペイン語、フランス語、アラビア語、ヒンディー語などが特に広く使われていることがわかります。
英語以外で需要がある言語
話者数が多いからといって、すべての言語が学習に適しているわけではありません。
実際に学習する価値のある言語は、経済的な影響力やキャリアの選択肢を考慮することが重要です。
1. 中国語(標準語)
メリット:
- 世界最大の話者数を誇る。
- 中国の経済成長に伴い、ビジネスや貿易の面で重要性が増している。
- 日本企業の中でも中国語を話せる人材が求められている。
デメリット:
- 発音(声調)が難しく、習得に時間がかかる。
- 漢字の読み書きが難しい。
2. スペイン語
メリット:
- 中南米市場の拡大により、ビジネスチャンスが広がる。
- 英語と比較的近い言語であり、学習しやすい。
- アメリカ国内でも話者が増えており、需要が高まっている。
デメリット:
- 地域ごとに発音や語彙が異なる。
- ヨーロッパやアジアでは需要が限定的。
3. フランス語
メリット:
- 国際機関(国連、EU、WTOなど)での使用が多い。
- フランスのみならず、アフリカ諸国やカナダでも使われる。
- 英語と文法が似ており、学習しやすい。
デメリット:
- 発音が難しく、習得には時間がかかる。
- ヨーロッパやアフリカ以外では活用の場が限られる。
4. アラビア語
メリット:
- 中東市場の成長により、ビジネスチャンスが広がる。
- イスラム圏での活動(ビジネスや観光など)で役立つ。
- 石油産業や国際機関での需要が高い。
デメリット:
- 文字(アラビア文字)の習得が必要。
- 文法や発音が難しい。
5. ヒンディー語
メリット:
- インドの経済成長により、ビジネス面での需要が拡大。
- インド映画(ボリウッド)などの文化に触れる機会が増える。
デメリット:
- インドでは英語も広く使われており、ヒンディー語の優先度はやや低め。
- 文法や文字の習得が難しい。
6. ドイツ語
メリット:
- ヨーロッパ経済の中心であるドイツで広く使われている。
- 工学や科学の分野での研究において重要。
デメリット:
- 文法が複雑で、習得に時間がかかる。
- ドイツ語圏以外では使用する機会が少ない。
7. ポルトガル語
メリット:
- ブラジル市場の拡大により、ビジネス面での需要が増えている。
- スペイン語と類似点が多く、習得しやすい。
デメリット:
- ポルトガルとブラジル以外では使用範囲が限定的。
- スペイン語ほどの国際的な影響力はない。
まとめ
どの言語を学ぶべきかは、個人の目的や将来のキャリアに応じて異なります。
- ビジネスや経済を重視するなら → 中国語、スペイン語、アラビア語
- 国際機関や外交を目指すなら → フランス語、アラビア語
- 科学や工学分野で活躍するなら → ドイツ語
- 文化や旅行を楽しみたいなら → スペイン語、フランス語、ポルトガル語
自分の興味やキャリアの目標に合わせて、最適な言語を選んで学習を進めましょう!